膝の痛み

変形性膝関節症

膝は人間が歩くときに体を支えるとても重要な関節です。

普段はあまり気にしてはいないけれど、歩き方、立ち方というものはかなりの個人差があります。

遠くからでも歩き姿で誰だかわかることはよくあると思います。


人の骨は日々破壊と再生を繰り返していくものなので

負担が強くかかる部位は強くて硬くなるものですが、

負担のかからないでいる部位は弱くて減少して行きます。

歩き方や立ち方などに個人差があるため

関節にかかる負担にも個人差があり


破壊と再生のバランスがうまくいかなくなると形がいびつなものになってしまいます。


この様に普段の何気ない歩き方や立ち方の癖が長い時間をかけて膝の関節を変形させてしまいます。

いわゆる変形性膝関節症というものです。


当院では長い年月をかけて変形してしまった関節を治すことはできませんが、

緊張している筋肉を緩めて、関節の当たりを改善する矯正を行うことで痛みをとることが可能です。


膝に注射などの治療で効果が感じられない方におすすめです。

オスグット

オスグッドとは成長期の子供にみられる膝の下の痛みです。

膝を支える大腿四頭筋という筋肉が脛骨粗面というすねの骨の上のほうに付着しています。


スポーツをやっているなどで筋力が強い子は骨の成長に筋肉が抵抗してしまい

四頭筋付着部である脛骨粗面に強い牽引力が働いて、

骨をはがしてしまう病気です。


症状としては歩行時痛、立膝ができない、膝が当たると痛いなどです。

成長期を過ぎるとほとんどのケースで痛みは落ち着きますが、

スポーツは休むことを勧められることが多いです。


また、この痛みによって好きなスポーツ活動をあきらめてしまったという話をよく耳にします。

当院では大腿四頭筋を緩めて、脛骨粗面の飛び出した骨を戻す矯正を行います。

大体、数回の施術で症状の改善がみられ、スポーツを長期間休む必要はありません。


成長期は部活動などに打ち込み汗を流すことに一生懸命になれる貴重な時間ですので、

長期間の休養はとてももったいないと思うので適切な施術を受けることにより

早期の競技復帰のお役に立てればと思います。

半月板損傷

半月板は膝の内側と外側にあって、

関節を衝撃から守るクッションの役割と

関節の安定性を高める役割をしている

半月というよりも三日月状の軟部組織です。


損傷の原因としてはスポーツをしていて急に膝に無理な力が加わって起こることが多いです。

ほかに加齢によって長年をかけて徐々に裂けていくこともあります。

前者の場合痛めた瞬間に激痛が走りますが、

後者の場合痛みも徐々にひどくなってくることが多いです。


症状としては膝に体重が乗ると痛む、膝の曲げ伸ばしができない、力が入らない、

突然激痛が走って膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングがあります。

ロッキングとは裂けた半月板が何かの拍子に関節に挟まってしまい動かすことができなくなる症状です。


半月板には血管が通っていないために一度裂けてしまった半月板は再生することができません。

痛みが治まってから筋肉をトレーニングして関節に負担がかからないようにする必要があります。



当院では、膝を支える筋肉を緩めて関節の動きを戻す矯正を行います。

膝は体重のかかる関節です。

スポーツによる損傷は若い人に多く、

無理を重ねて競技を続けた方が年を取って筋力が落ちて

痛みが我慢できないものになってから来院するケースがよくあります。

無理をせずに早めに適切な施術を受けることで

競技人生も長くなりますし、余計な痛みに悩まされる時間も短くなります。

早めの相談をお勧めします。

ランナー膝

マラソンを楽しむ人に多く見られる膝の痛みで

膝関節の外側の痛みを訴えます。


腸脛靭帯という太ももの外側にある靭帯が

膝の関節のところで骨にこすれることで

炎症を起こして痛みを発生させます。


症状としては、走っていると最初のうちはお尻の辺りに違和感を感じ始めて

徐々に膝の痛みになっていきます。

休むと痛みが治まり、ある程度走ると痛くなることを繰り返すうちに

悪化すると歩く時にも痛みを感じるようになります。


原因としては、足のバランスの乱れ(O脚、足首の回内)

ランニングシューズのクッション性が足りない

練習量の急な増加

練習コースの傾斜が強い(道路は水はけの関係上少しの傾斜がついています)

筋肉の過緊張

ウォーミングアップが足りない

などがあります。


当院では、お尻から膝にかけての緊張を取り、

膝から足首の関節の動きをスムーズにしていく矯正を行います。


ほとんどの場合練習を休んで回復を待つような指導を受けると思いますが、

適切な施術を受けることで練習を続けながら改善することができます。

痛いけれど走ることを休まずに治していきたい人にお勧めです。

正座での膝痛

膝が痛くて正座ができない

この様な相談をよくされます。


最近ではお葬式などでも正座をしなくてもよいことがあるようですが

やっぱりいざというときに正座ができないというものは

いやな思いをされる方も多いです。


もともと正座という座り方は

膝の関節に負担のかかる座り方です。

この座り方を長年続けることによって

足のバランスが崩れてしまい

正座痛が出てきてしまいます。


私自身小さいころに剣道をやっていたので

すぐに正座をしてしまう癖があり

長時間座っていると膝が痛くなります。

これが積み重なるといずれ正座ができなくなってしまうかもしれません。


足全体に体重がかかることによって

足首から下腿にかけてのアライメントが崩れてしまい

膝の関節が正常に屈曲できなくなることが原因です。


当院ではふくらはぎの筋肉を緩めて

足首と下腿のアライメントを調節することによって

膝の可動域を正常にする施術を行います。


自分で出来るケアとしては

膝の後ろ側に委中というツボがあります。


このツボを刺激して激しい痛みを感じる方は

膝の関節に負担が溜まっているので

やさしく押して硬くなっているツボを

ほぐしてあげてみてください。

足の疲れや腰痛を取るのにも有効です。



膝は自分で立って歩くのに重要な関節です

少しの痛みも放っておくと変形の原因になってしまったり

歩行に支障が出てくることもあるので

早めに相談してください。

内側側副靭帯損傷

膝を支える靭帯の損傷で

比較的多くみられるもの内側側副靭帯損傷があります。


サッカーやラグビーなどのプレー中に

外側からのタックルを受けた際や

スキーでの転倒時、ジャンプの着地の際など

膝に外反ストレスが加わったときに損傷を

起こしやすい靭帯です。


内側側副靭帯は膝を外側からの

外力から守るためのものですが

外側からの強い外力が加わることで

伸びてしまったり

部分的に断裂を起こしたり

完全に断裂を起こしたりしてしまいます。


内側側副靭帯単独の損傷であれば

初期の治療が適切に行われれば

比較的予後は良好なものなので

ケガをしてからなるべく早い段階で

治療を行うことが大切です。


靭帯の損傷度合いを調べるテスト法として

外反ストレステストがあります。

膝の外側に手を当てて

下腿を外に膝を内側に押していき

膝の動揺性を調べることで

靭帯の損傷度合いを調べることが出来ます。


基本的な治療法は安静にして回復を待つものですが

当院では、

損傷の起きた靭帯を含めて膝関節の

矯正を行い膝関節の正常な運動を回復していく

施術を行います。


ケガからの早期回復を望む方にお勧めです。

鵞足炎

膝の前面内側の少し下に鵞足と呼ばれる

半腱様筋腱、薄筋腱、縫工筋腱が付着する部位があります。

3つの筋肉の腱がまるで鳥の足のように見えるためです。


この部位にランニングやジャンプなど

膝の曲げ伸ばしする動作を繰り返し

負担が蓄積するとその付近の組織との摩擦によって

炎症が起こり痛みを発生させます。


基本的には使い過ぎによって起こる痛みなので

休息をとることで痛みは改善します。


スポーツをされている方で

充分な休息をとることが出来ない方には

当院での施術がお勧めです。


太ももの後ろ側のハムストリングの緊張を緩めて

膝の内側の付着部の筋膜を矯正することで

休息の期間を極端に減らすことが出来ます。


またこの付近の痛みは内側側副靭帯の損傷や、

脛骨の近位疲労骨折などとの

鑑別が必要となることもあるので

自己判断せずに早めに相談してください。